サプライズ花火 ~悪疫退散を願う全国の花火~

花火大会の情報サイト Hanabeat
2020年、全国の花火大会は新型コロナウイルスの影響で中止や延期を余儀なくされています。そんな中、花火業者や有志による「サプライズ花火」「悪疫退散花火」が全国各地で開催されています。

日本で打ち上げられる花火のルーツは、このような悪病退散や慰霊を願うものであったことは広く知られています。日本初の花火大会であるとされる「両国川開きの花火(現在の隅田川花火大会)」は、1733年5月28日、8代将軍 徳川吉宗の命によって、6代目花火師 鍵屋弥兵衛が慰霊と悪病退散を祈り打ち上げられました。現在、この5月28日は「花火の日」の記念日でもあります。(参考:隅田川花火大会 公式サイト「隅田川花火大会の歴史」)

ここでは、これまでに打ち上げられた「サプライズ花火」「悪疫退散花火」を紹介します。打ち上げ場所も時間も告知されない花火は、偶然見ることができた人達を明るく照らしています。

全国一斉 悪疫退散祈願 Cheer up! 花火プロジェクト

全国各地の花火業者が全国一斉に花火を打ち上げるプロジェクトを始動させています。場所も日時も告知されませんが、全国の至る所で花火が打ち上げられることだけは決まっています。今いる場所から見ることができる花火で、私たちを楽しませてくれるでしょう。

5月13日 秋田県/北日本花火興業

秋田県で、疫病退散に御利益があると言い伝えのある妖怪アマビエの顔を模した花火が打ち上げられました(参考:秋田魁新報)。花火の町として知られる大曲では、冬と春の花火大会が中止となり、夏に開催の「大曲の花火」も開催が検討中となっています。

5月7日 栃木県/須永花火田島煙火工場

足利市の渡良瀬川河川敷から4号玉など約20発が打ち上げられました(参考:下野新聞社)。例年2万5000発を打ち上げる足利花火大会が行われる会場からの打ち上げのようでした。

5月5日、12日 岐阜県/村瀬煙火

岐阜県の長良川で花火が打ち上げられました。東海3県にある3つの煙火店が3県5カ所で一斉に打ち上げたサプライズ花火大会の1つとのこと(参考:毎日新聞)。12日には25発の花火が打ち上げられ、5月中には他にも打ち上げを予定しているとのことです。

5月1日~5日 徳島県/岸火工品製造所

徳島県阿南市の津峯山周辺で、5発の花火が打ち上げられました。疫病退散に御利益があると言い伝えのある妖怪アマビエの体の色をイメージした花火は、ゴールデンウイークの5日間打ち上げを続けたとのことです(参考:秋田魁新報)。
2020年 花火大会

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